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君想ふ夜桜《銀魂》

第6章 継続は力なり



〈戦場〉

ワァァァ…!!!

曇天の中、攘夷志士たちは天人の軍勢に真っ正面から立ち向かった。

高杉率いる鬼兵隊は、その中でも驚異的だ。

近代兵器さえもろともしない戦術
軍艦をも落とす戦闘力
文字通り “鬼”のような強さ

天人たちが恐れるのは、言うまでもない。


ドォォォン!!(爆撃で敵の戦艦が壊れた音)

「鬼兵隊、突撃ィィィィ!!!」

高杉は兵を巧みに動かし、次々に天人を攻めていった。


ガンッ! ズサァ!

右利きで剣を持つ者たちの中に、1人左利きで戦う侍
雅もその中にいた。

何の迷いのない太刀筋
敵の動きなどを見透かしてるような目

医術を携える雅は、今まで一分一秒無駄にできない中で、たくさんの命を繋げてきた
その集中力も、半端じゃない

体格や腕力は周りの男たちには劣るが、それ以上に優れたものを彼女は持っている


青の陣羽織に、敵の返り血が染みつく
刀も、誰のか分からないくらい血に染まってる

地面には敵の死体やその一部が転がってる

地獄だと言ってもおかしくない光景でも
・・
医者の彼女は今まで
・・・・・・・
それ以上のものを見てきた

彼女だけじゃない
銀時たちもその中で戦ってきた
みんな同じ


仲間が次々に死んでいっても、それでも前を向いて
私たちは戦い続ける

果たしたい目的があるから
命を懸けるくらい護りたいものがあるから

私にもできた…


作戦は、鬼兵隊がここで敵と対峙してる間に、途中で銀とヅラと辰馬が援軍で来る

そして、敵を一網打尽にして一気にたたく

要するに私たちは足止め役だ

銀時たちが別の場所で戦ってるのを、邪魔されないための援護だ

ここが突破されれば、向こうで苦戦してる銀時たちがさらに苦戦してしまう

何とかここで、敵を食い止めるんだ

   ・
敵は、女である雅を狙ってくる

バドミントンのダブルスみたいに、まず弱い方を狙うのは定石

少しでも首をとって名をあげようと、天人は勢いよく攻めてくる
それも大将など名のある首を

(もう少し身長があれば、周りと上手く馴染んでたか)

※155cmの設定…

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