第19章 友が為
雅は左手を下ろして、風紀委員長らしく皆の気持ちを推し量るように言う。
「まあ、皆、思うことはあるだろうけど、せっかく夢主がまたやる気になって再開したんだ。何があろうと見守っている。どんなにまた停滞しても、今まで紡いできた物語が終わるわけじゃない。私はそれだけでも満足だ」
「……何か雅、久方ぶり過ぎて、キャラ変わってないか?」
もっと無口で協調性に乏しい孤高な狼のような性格だったはず。
辰馬がそう言うと、雅はフッと笑う。
「そうかもな。それもまた気まぐれだ」
そろそろ話に戻る頃合いだ。
雅は最後に、メインキャラの高杉に言う。
「晋助。アンタは原作でも扱いキャラポジで、遥か前から二次創作では"高杉フルボッコ"やらのワードで、散々コケにされてきて不服だろうが」
「人のデリケートなとこを人前でヅケヅケ言われるのも確かに不服だな」
そうやってツッコむ高杉もまた、前から気にしていたらしい。
「この先、どんな展開になるか。私でも想像がつかないが、だが、これからさらに、私の身勝手さに付き合ってもらうことになると思う」
「は?それってどういう……」
では、そろそろ時間なので、話を戻したいと思います。
世界が段々と元の色に形作られていく。
雅含めた皆は、それぞれの持ち場へと戻っていく。
「お、おい。話はまだ途中だぞ。一体これから、何が始まるってんだ?」
……さあ。どうでしょう。
彼女がこれから、どんな選択肢を取り、何のために戦っていくかは、彼女次第です。
そしてまた、あなた次第でもあります。
「?」
元の場面に戻っていき、夢主は最後に伝える。
しかしこれだけは保証いたします。
あなたが生きている限り、彼女は必ず、あなたの心のそばにずっといると……