第19章 友が為
「何考えてやがるんだ。この世界を作りやがった奴ァ」
「コラコラ。せっかくのメインキャラなのに、そんな口聞いてたら、主役から降格するぜよ。ワシでさえ、おまんを今まで何度も挑発するよう指示され、おかげで雅とおまんの繋ぎ役としての捨て駒にされるばかりぜよ」
辰馬の登場にイラつく高杉に、自分の立ち位置に関して愚痴をこぼす辰馬。
何とも"混沌"(カオス)な世界観である。
それこそが銀魂であるが(笑)
「(笑)じゃねェんだよ。大体、この作品が始まったのァ、もう10年近く前のことだろ。何で今更、話が進むってんだ」
高杉の言い分はもっともである。
この夢小説世界が始まったのは、今は昔の話。
夢主が現役JKをやっていたまだピチピチだった頃の話だ。
男には全くモテず、勉強や運動もこれといって秀でているわけでもなく、唯一の楽しみの銀魂から始まった妄想を具現化した、生々しい夢物語である。
「何、説明文で生々しい話がおっ始まってるんじゃ?久々の更新で、書き方もド忘れしてバグったのかおまん?」
普段はボケ担当の辰馬はらしくもなくツッコミを入れる。
しかも"夢主"(私)に対してなら尚更レアである。
最近、現実世界では、新劇場版 吉原大炎上が、大炎上ならぬ大ヒットを叩き出している。
ただ、かの有名な攘夷四天王の内1人だけは、何故か出番が無い為、せめて二次元創作で出番を……
「余計なお世話じゃ!!アニメでもopedだけの登場で、虚しい毎週を送っちょったわ。いかん…思い出してみると、涙が出てくるぜよ……」
辰馬はその場で膝をついて、涙目になっていく。
高杉はその場の居心地の悪さにため息を吐く。
「おいおい。いつの間にこんな茶番劇場になったんだここァ。何が目的なんだ?」
そして天を仰ぐようにして、"夢主"(私)に訴える。
「どういう腹づもりで、久方ぶりにこんな茶番夢小説なんざ再開させる?原作はとっくのとうに終わって、今のお前に何の意味があるんだ?」
……別に、意味なんかないよ。
「?」
高杉は首を傾げる。