第17章 劇場版銀魂 THE FINAL、がんばってください
「それに仕方ありませんよ。作者さんは3年前とは違って、色んな他作品も作ってますし、それに大学受験とか色々大変な時期もあったんですから」
「あ、私も色々聞いたアル」
神楽は新八に並んで、作者から話を聞いていた。
「何か作者さん色々と落ち込んでいた時期もあって、今でも少し思い悩むことあるって」
「……そうだな。今の時期、色んな人が色んなモン抱え込んで、辛いのは一緒だな。いや、この作者以上に辛ェ思いしてる奴も山ほどいるな」
3人は苦い表情に変わった。
「銀さん。実は僕、作者さんから相談を受けていたんですよ」
重い空気の中新八が口を開いた。
「『劇場版完結編を使うのは公開日当初から決めていたけど、今の世間体を考えると、もし作ったら不謹慎になるのかな』って」
「…まあ確かにそういう気遣いも分かるが、でも夢小説だからな、作者の思うとおりに書きゃいいんだ。ただ、今回偶然タイミングが重なっただけで、別に人が作った物語じゃねェか。というか劇場版をモチーフにするんだろ?そんな気にしなくても大丈夫じゃねーか?」
「そうですね。僕もそんなことを言っておきました。なので僕から読者の皆様にお知らせします」
新八は改めて、今のこの夢小説を読んでいる読者の方々に言う。
「この先のお話はさっきご説明した通り、完結篇を参考にして作ります(「作者ニュース:書きてェェ」にもございます)。劇場版を観た方や調べた方はすでに内容をご存知かもしれませんが、今の世間の状況に似た描写が出るかもしれません。読むか読まないかは、読者様それぞれの判断に任せます」
読者の方の中には、きっと金銭面や精神面で苦しい状況にある人達もいるでしょう。
中にはご家族を亡くした方もいるかもしれません。
作者である私は、そんな方達の傷口を抉るような真似をしたくないので、予め忠告を書いておきます。
ですが、いつか必ずワクチンが開発され、皆の笑顔が再び戻ってほしいという願いを込めて、作らせていただきます。
「おし。こうすりゃOKサインの読者のために、ゴリラ夢作者も存分に書けるだろうぜ。じゃー次はその補足説明とやらを聞こうか、新八君」
銀時は話を切り替えて、新八に新たに説明するよう頼んだ。
「はい。今回お話しするのは、主人公の師匠である“華岡愁青”さんの元ネタである“華岡青洲”さんのご紹介です」