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君想ふ夜桜《銀魂》

第17章 劇場版銀魂 THE FINAL、がんばってください



「寂しいからこそ、俺達はジャンプの大先輩として、かっこよく終わらなきゃいけねー義務ってモンがあるのさ。何事も必ず終わりがあるんだよ。終わりがあるからこそ、新たな始まりもまたあるんだ」

銀時は神楽や新八よりも多くの人生経験を重ねてきた大人である。

だから子供である2人には分からないものが分かる。

「俺達が終わったとしても、これから新たに生まれる次世代のジャンプ作品を見届けていくのが、俺達“先輩”の務めってモンだ。だからお前ら、しっかり胸を張れ。俺達は終わりやしねェ。俺達もまた、多くの読者の記憶の片隅にちゃんと残るんだ。ソイツらがいる限り、俺達“万事屋”ももちろん、銀魂は永遠に終わりはしねェ」

普段は頼りなくても、やるときはやる。

カッコ悪い時もあるが、だからこそ、彼は完璧ではない。

完璧でないが故、周りの人間に支えられて、そして大事なものは護る。

それが坂田銀時の姿である。

「……うん!そうだね。私達を知っている人たちがいる限り、銀魂は終わらないアル!」

「…そうですね。やっぱり銀さんも言うときはしっかり言いますね」

神楽と新八は元気を取り戻した。

「でも見届けるというより、いっつも私達パロディばっかで貶してばっかだけどね」

「うん。相変わらず辛辣だけど正論だね…神楽ちゃん…」

とまあ、これで原作の意気込みは終わった。


次にこの夢小説に関する補足情報をお届けしよう。

「補足情報?いったい何アルか?」

神楽が疑問を抱く。

「ああ、そういえばこの夢小説の作者さんから手紙届いてるよ」

新八は預かっている手紙を取り出して、読み上げた。

「『これから“劇場版銀魂完結篇 万事屋よ永遠なれ”をモチーフにした話が始まるから、その前に主人公に関する補足説明をこの場を借りて補足させていただきます』って、えぇぇ?!」

新八は思わず面を食らった。

「ああー、確か作者ニュースでも書いてあったな。『元々この小説始めたときからそこらへんのシナリオすでに考えてた』って。でもまさか作品公開日から、約3年半もかかるなんて、ゴリラより効率悪ィな」

「そんなこと言ったら、せっかく作者さんが発案してくれたこの企画、無くなりますよ!」

毒舌の銀時に新八は一喝した。

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