第17章 劇場版銀魂 THE FINAL、がんばってください
230Pぶりの銀魂名物BGオンリー。今回は少し特殊である。
「銀さん銀さん!ちょっ!これ、今回4Pになってますよ!」
「何だよ新八4Pって、いくら年頃の男の子でもさ、こんな公衆の面前でそんな卑猥なこと言っちゃいかんよ。ま、お前にそんなアクロバティックなことはまだ早いしな」
「いやそうやって連想するアンタの方が卑猥だわ。勘違いしないで下さい。僕はページ数のことを言っているんです。今回は多いなって」
・・・・
(まだ早いって、やったことあるのか?この人)
新八は密かに思った。
確かに、いつもこの章と章の間の茶番は1Pなのだが、今回は多い。
理由は題名の通り、1月8日にやる劇場版銀魂THE FINALを祝すためのものである。
神楽も知っている。
「新八ィ。私すごく寂しいネ。原作は完全に終わっちゃうアル。これじゃ、もう終わる終わる詐欺もできないアル。この先、この夢小説の需要が低くなるんじゃないかって……」
「まあ確かに。今ではジャンプはもう鬼○の刃とか一色で、僕達を見てくれたファンの世代の多くは、もう大人くらいになっているからね。そこらへんは、僕も…ちょっと寂しいな…」
新八も神楽も涙ぐむ。
「オイオイ。そんなしけた面見せんなって。ていうか、こんな活字ワールドじゃ見れるわけねェけどな」
我らが主人公。坂田銀時が背後から2人に声をかけて、肩に手を置いた。
「銀ちゃん。銀ちゃんは寂しくないの?銀魂THE FINAL終わっちゃったら、本当に終わっちゃうんだよ…この先、銀魂どんどん知らない人達ばかりが増えていくかもしれないんだよ…」
神楽はうるうるした目を銀時に向け、銀時はフッと少し寂しそうな笑顔になった。
「そりゃ、俺だって寂しいわ。俺達が積み重ねてきたこの15年間が、あと2ヶ月ちょっとで、終着点に着こうとしてんだ。お前達ともう馬鹿らしく楽しいことができねェのを思うとな」
神楽の頭をワシャワシャと乱暴に撫でて、それに少しイラッとする神楽。
「けどな、終わりがあるからこそ、今までの生き様に意味があるってモンだ。人は皆、何事にも終わりがあると思うからこそ、明日を見て今まで頑張ってきてんだ。ゴリラ原作者や銀魂を今まで支えてきてくれた編集者達も、きっとそうだ」
神楽と新八は年長者である銀時に耳を傾けた。