第5章 人は皆 十人十色
〈広間〉
朝食はおにぎり
雅が心を込めて作ってくれた
腹が減っては戦はできん。ごもっとも
女ってのは不思議じゃ
男とは違う強さを持っちょるし、その強さは
大きな変革をもたらす
商で人を見てきたわしにはよう分かる
雅はまさに大きな存在じゃ
いつ果てるか分からん、血が絶えないこの戦にいんのがもったいないくらいじゃ
初めて会ったときも、その飛び抜けた医術の才能や腕をもっと他に生かせんじゃないかと思ったりしたのう
これからもこの戦で、その大きな力が変革を
もたらすことになるじゃろう
わしもこの先雅がどのような変革をもたらすかを見るのが楽しみじゃき
そしてわしは…
パァン!
「おい、ポエム長ェよ」
銀時が辰馬の頭を叩いて長いくだりにツッコんだ。
「何すんじゃ金時?アニメでも出番少ないワシの貴重なセリフを邪魔しよって」
叩かれた頭を抑えた。
「テメーに限らず他のジャンプ作品でもそういう被害者はいんだよ。むしろopedに出れるくらいありがたいと思え。opedすら出れないそいつらの気持ちを考えろ」
(いや まず主人公でたくさん出てるアンタが、そいつらの気持ちを考えろ大人気ない)
話を聞いてた雅は心の中でツッコんだ。
「それに仕方ねーだろ、銀魂も登場人物多いし。
ONE ○○ECEのラブーンは仲間ずっと待ってる設定はもちろん、グランドライン編からブルック出てくるスリラーバーグ編まで何年も根気良く出番も待ってたんだよ」
急にコイツはONE○○ECE持ち込んできた。
「夢小説での読者の愚痴の1つで「ポエム無理」もあんだ。少しは読者の気持ちも考えろ。
まあオメーのポエムは高杉の謎ポエムよりはましだがな」
※高杉の謎ポエムとは、烙陽決戦篇のあの雨のポエムである…
ガタッ
「今俺が何だって?謎ポエムって何だ?」
予想通り高杉が聞き捨てならないと立ち上がり食らいついた。
「ま、どんぐりの背比べか。てめーの場合比べるほど高くねェけど。
お前の中二病ぶりは読者も承知の上だし、てめーの唯一のアイデンティティだしな」
「人を中二病で成り立ってるような口してんじゃねェ。人気投票でいつも1位の奴が大人げねェぞ」
それ私も思った