• テキストサイズ

君想ふ夜桜《銀魂》

第3章 賞味期限切れにはご注意



「知るか。元凶はヤクルコじゃなくて、元々のてめーの腸内環境だろ」

「俺の腹ん中は綺麗な白だ。いつも正直で黒一つ汚れてねェよ」

「うまくねーんだよ!」

戦前に関わらず、2人はまた喧嘩になった。

「勘弁してやれ高杉。要するにコイツは、ウンコもイライラも溜まっとっただけじゃ」

坂本のフォローじゃないフォローで、余計に銀時をイラつかせる。

「てめェもうまく言ったつもりか?全然うまくねーよ」


それでも戦場に出れば、背中を預ける仲間同士

戦は、今日も始まった…



〈戦場〉

天人の大軍に対し、こっちは少数
圧倒的に不利でも、侍たちは刀を振るう…


「突撃じゃあァァァ!!」

辰馬率いる軍隊は敵に向かっていく。

「鬼兵隊!俺に続けェェ!!」

高杉も先陣を切って、天人に迎え撃つ。

仲間が敵に斬られそうになるところを、小刀を投げて助ける。


その中、桂と辰馬は背中合わせになった。

桂は開始早々息を切らしてた。

「おまんはん、1人で突っ込むたァ頭が可笑しなったかァ?」

坂本の言葉にむっときてそのまま返した。

「お前に言われたくない」

「アッハッハッハッ!全くじゃ」

そして別の場所では、

「ほらよ」

バテてた銀時に高杉が手を差し伸べた。

「手でも貸してやろうかァ?銀時」

「うるせェ!誰がてめェの手なんか借りるかよォ!」

素直になれない銀時。

どいつもこいつも、どんな激戦でも日常の時と変わらず強がっている。


白夜叉 坂田銀時
狂乱の貴公子 桂小太郎
鬼兵隊総督 高杉晋助
声のデカい人 坂本辰馬


戦況は幕府や天人が優位にたち、銀時たちは悪戦苦闘した。

それでも数日間にわたる戦いの中、多大なる被害を与えることに成功した。

しかし、死負傷者含め、多くの犠牲が出たことに変わりなかった…




〈拠点の寺〉

某日の夜

高杉は、鬼兵隊の編成を確認してた。

机に軍の配置が書かれた大きな紙を広げ、今回の戦況から戦術を考え直していた。

(敵からの圧力を翻すには、周りの陣をもっと固めるべきか…)

山積みの書類から一枚取ろうとしたら、何かがその下敷きになっているのに気付いた。

(?)

書類が崩れないよう取り出してみたら、それは笹の包みにくるまれたお菓子。

(…あ、黒子野に頼まれたモン渡してなかった)

/ 610ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp