第6章 継続は力なり
その一言で、場の雰囲気はシリアスに変わった。
雅は攘夷四天王を、治療やチームワークなどあらゆる面でサポートする媒介みたいな役割をしている。
ヅラと少し違う、人をまとめるスキルも持っている。
冷静だから、よく周りが見える
その場の状況判断も長けている
女であり、だからこそ
・・・・・・・
俺たちとは違う考えや見方ができる。
彼女もこの戦に必要な存在だ。
銀時は相変わらずだなとフッと笑みを浮かべた。
「確かに、誰かの作ったルールに縛られんなら、“てめえ”(自分)が作ったルールで生きる方がずっといいに決まってらァ」
さすが、名言言いまくりはジャンプ主人公のお決まりだから、言うことが違う
銀時に続き、辰馬も雅の言ったことに、腕を組んで頷き以心伝心していた。
「雅の言う通りじゃ。わしらもおまんも、それぞれ己の武士道を掲げる皆同じ侍じゃ」
(!)
高杉はふと、その言葉で思い出した
“たとえ氏も素姓もしれなくとも
たとえ護る主君も戦う剣ももたなくとも
それぞれの武士道を胸に掲げ、それぞれの侍になることはできる”
それは、松陽先生が教えてくれた
今でも記憶の中にある大切な…
(…いや、今は懐かしんでる場合じゃねェ)
今やるべきことは、こっち側に流れがきてる今、敵を叩くことだ
雅の言う通り、茶番はもうシメーだ
そしてようやく茶番を終えた6人は、目の前の敵にまた立ちはだかった。
曇天の下、微かに雨が降り 返り血を浴びる中、たった6人は残りの敵を殲滅していった。
敵に応戦しながらも、雅は周りの皆を見た。
こんな敵や雨の中でも、不思議と怯えたりしない
負ける気もしない
そばにいる晋助をちらと見たが、敵に集中しててこっちに全く気付いてない
私も、今は言う余裕はないけど…これだけは思っておこう
守られるのは好きじゃない。けどやっぱり
助け合うのが仲間、なんだろう。今のよう…
やはり私は、アンタの盾やましてや部下でもない。だから…
銀、ヅラ、辰馬、黒子野、晋助
いつも素直じゃない雅は、心の内ではっきり言った。
対等な友として、私はこれからも
アンタたちと共に戦おう