第6章 継続は力なり
たった3人の精鋭は、圧倒的な数を次々に打ち倒していった。
それにこのメンツは、松下村塾でも特に試合をしてきた仲でもある。
強さは、雅より銀時が頭一つ抜けてたが、雅も銀時にはない“別の強さ”を兼ね備えている。
2人もよく知っている雅の
何にも曲がることもない 誰よりも強い覚悟や志を…
(そんな覚悟もなけりゃ、医者なんてグロテスクなもん務まるわけねェけどな…)
でも、戦中の今も差ほど変わらないグロテスクだ…
敵は殆ど雑魚と化し、烏合の衆が少人数になれば、ただの少数の雑魚以下だ
敵の残党がまだいる中雅は、銀時がしゃがんでる所が目に入った。
(銀…?)
よほど疲れてるのか、ぐったりして顔も地面に向けている
さっき喧嘩売ったり、元気そうに見えたけど、やっぱり私たちと同様、別の戦場で苦戦してたに違いない
そこまでして私たちの援護に…
「大丈夫?」
心配して覗き込んだら、
「あぁ、もう少しで靴ひも結べるから大丈夫だ」
あぁ、約5秒前まで勘違いしてた自分に平手打ちしたい…
銀は思うほど疲れてなく、こんな状況で靴ひも結ぶほど平気だ
少し勘違いしてた自分に後ろめたい気持ちになった
呆れて少しため息をつきつつも、銀時に手を差し伸べた。
「ほら、手でも貸す?銀」
少しツンとして顔も反らしてながらも、手を貸した。
「悪ィ。ありがとな」
銀時は素直に雅の手をとり、立ち上がった。
その光景を見てた高杉は、刀を持ってる手を若干握り締めてた。
(アイツ、俺の時は取んなかっただろ?嫌みのつもりか?)
銀時はニタリと笑いながら、こっちを見てる。
まるで、「羨ましいだろ?」とわざと見せつけてるようだ
すると、またもや援軍のご到着が
「高杉ィ!雅!無事か?」
ようやくヅラが敵を払いながら駆けつけてきた。
「ヅラァ!思ったより遅かったな!ウンコすんのに長引いたのかァ?!」
「貴様と一緒にされたくないッ!出陣の30分前までに用を足すのは、武士として当たり前の心構えだァ!」
墓の上で平然とウンコできる奴の言うことは違った…