第2章 黒の教団
水蓮「さあ知らないわ、何なのイノセンスって」
コムイ「『神の結晶』と呼ばれる不思議な力を帯びた謎の多い物質なんだ。
『原石』と呼ばれる結晶の周りに2つの金色の歯車状の物が交差した形状の状態で発見されることが多い。
人間の手によってあるいは自身で様々な物体に変化しているものも存在する。黒の教団で回収したイノセンスは全部で41個。
ある一定の距離に適合者がいれば飛んでいくこともできるんだ。ヘブラスカによると適合者の強い思いに反応してイノセンスが進化してきているらしい。」
萩「ふーん神の結晶ねえ、処でヘブラスカって誰?」
コムイ「会ってみるかい?」
ラビ「オレも一緒に行ってもいいさ?」
萩「皆一緒に行こうよ。水蓮戻ってくれる?」
水蓮「はーい、また今度遊んでね🎵」
コムイ先頭に萩、ラビ、アレン、リナリー、ユウと共にエレベーターに乗って向かった地下通路
暗いその通路の先は、一つの大きな広間に繋がっていた
その広間のドアを左右に開けば
そこには地下とは思えない巨大な空間が存在していた
萩「凄い広い部屋だね。この白いのは何?」
シュルリと、白く綺麗な触手のような髪の束のようなそれが通路の下から伸びる
そのままゆっくりと、目の前に眼下から現れたのは巨大な
萩「人?」
"人"と言うには多少疑問を浮かべるような容姿をしているその女性こそが、この広間の住人である"ヘブラスカ"
アレン「彼女が『ヘブラスカ』です」
萩「へぇー」
沢山の触手のような髪の束を纏っていて、顔に見えるのは女性のような口元だけ
その"人"とは一瞬思えぬ容姿のヘブラスカも、イノセンス適合者の一人
"石箱(キューブ)"と呼ばれる特殊な原石であるイノセンスの適合者だからこそ、教団の中でも特異な存在だった。
イノセンスの番人であり、教団設立当初から在籍している、もう百年以上生きている存在らしい
萩「こんにちはヘブラスカ。私は山城 萩」
ヘブラスカ「貴女は何者・・・・人間?・・・いや何かが違う・・・」
シュルリと白い髪の束が萩に向かって伸びてきた