第2章 おにぎり国広
「何をにやにやしているんだ」
妄想の世界に片足を踏み込んだ私を山姥切の声が引き戻す
「いや、現代の食生活はおにぎりよりもおいしい物が沢山あるからもし出来るなら食べさせてあげたいなぁって」
「そうだな。あんた、戦に出る俺達を見ながらしょっちゅう何かを食ってるしな」
そうだった。
長谷部が言ってた通り、普段の素行を見られてたんだった。
しかもスナック片手に山姥切を連打とかやってた。
急に恥ずかしくなって画面から目線を離す
「なんか、ごめんなさい」
「それでも一応あんたは俺の主だからな。文句は言わない。だが・・・」
少し目線を話ながら、言いにくそうに山姥切が呟いた
「だからと言って、毎晩風呂上がりの恰好で審神者を務めるのはどうかと思う」
ひぃっ!!
私の指は考えるより先にモニターの電源を落としていた