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【イケメン戦国】時をかける妄想~

第7章 二人の宝物


「えっ!どっか行った?!」

「ああ、飛び出した春日を追って。」

「日向も?!」

「ああ、追いかけて行ったぞ。」
政宗が楽しそうに答える。


安土城に着いた凛は
信長達が軍議中だという
天守に訪れたが、またしても
秀吉達とすれ違っていた。

「‥あんたも大変だね。」
家康がボソッと呟く。

「元気があっていいがな。」
俺はあれくらいが好きだ、と
政宗が笑ってみせる。


「あはは‥ご迷惑お掛けしました。」
信長様も、スミマセンと凛は
ペコリと頭を下げた。

「良い。俺も秀吉に小言を
言われずに済んだからな。」
手の中で金平糖をコロコロと遊ばせて
信長がふふんと鼻を鳴らした。

「だからってあんまり食べすぎは
身体に良くないですからね!」

めっ!と子供に言い聞かせるように
微笑んだその表情に、武将達は
瞬間、目を奪われた。


「じゃあ私、探してきますね。」
あ、これ差し入れです!と
手作りのお菓子を皆に配り、
手早くお茶を入れ直すと
パタパタと廊下に駆け出した。


「今からでも遅くはないな?家康?」
信長がチラリと家康を見やる。

「‥なんで俺?」

「はやく良い嫁をとれよ、家康。」
政宗も面白そうに家康を見やる。

「‥政宗さんには言われたくない。」
家康は大きなため息を吐き出した。



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