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【イケメン戦国】時をかける妄想~

第4章 桜カーニバル


日も傾き始めた頃、安土城に
咲き誇る桜の木の下には
政宗がうでを振るった料理達が
所狭しと並んでいた。

「わあ!凄い!美味しそう!」
凛がキラキラと目を輝かせ
感嘆の声を上げる。

「お前の好きな甘味もあるぞ。」
そう言う政宗の視線の先には
美味しそうな桜餅が綺麗に並んでいる。

「なんだか食べるのがもったいないね!」
ふふっと微笑む凛を
政宗は満足そうに見つめていた。



吊り下げられた提灯に灯りがつき、
家臣達も集り始める。

「凛、今日は思い切り楽しめよ。」
いつの間にか傍に来ていた秀吉が微笑む。

「うん!ありがとう!」
秀吉さんも楽しんでね!と
凛が微笑んだ。


その瞬間、家臣達が集まっている方から
ザワザワとどよめきが起こる。

「‥なんだ?」
秀吉と凛は顔を見合わせ、
家臣達の方に足早に向かう。



「‥いったいどうして。」

「戦を起こすつもりなのか?」

「御館様に知らせろ!」

口々に不安や驚きの声を漏らす
家臣達の間をすり抜け、先頭に躍り出る。

秀吉の後を付いていた凛は
急に立ち止まった秀吉の背にぶつかった。

「きゃっ!ど、どうしたの?」

凛がひょいっと顔を覗かせると
そこにいるはずのない人達が、
家臣達の報告を受け、先に対峙していた
三成と睨み合っていた。




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