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【イケメン戦国】時をかける妄想~

第4章 桜カーニバル


「さて、俺も仕事を終わらせる。」
他の武将達が広間から
出て行くのを見届けると、
信長はゆっくりと立ち上がる。

「え?信長様、まだお仕事が?」
忙しいのにスミマセン‥と
凛は小さくなり、俯いた。


「顔を上げて笑っていろ、凛。」

凛が顔を上げると
優しげに目を細める信長。

「貴様の笑った顔を見る為の宴だ。」
そう言い残すと信長は羽織を翻し
広間を後にした。



「よーしっ!私もお手伝いします!」
凛は勢い良く立ち上がり、
朝餉を下げていた女中達に混ざる。

「凛様っ!私達がやりますので!」

「いいんです!やらせて下さい。」
夜は皆でお花見しましょうね!と
溢れんばかりの笑顔を見せる。

「凛様‥ではお願い致します。」
ふふっ‥と微笑み返して女中達も笑顔になる。





「‥なるほど。花見か‥。」

女中達と笑い合いながら
片付け始めた凛を
天井裏から見つめる一人の忍。

「‥よし。」
メガネの縁をくいっと上げると
何かを思い立ったように素早く
暗闇に溶けていった。

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