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【イケメン戦国】時をかける妄想~

第13章 俺の相棒【刀剣乱舞コラボ】


「じゃあ、おやすみなさい。」

「おやすみなさいませ。」
秀吉様も、ありがとうございます
と、一期一振がお手本のような
お辞儀をする。

「ああ、ゆっくり休め。」



すっかり、宴となった夕餉も終わり
秀吉と凛は長い廊下を
ゆっくりと歩く。

「はー、お腹一杯。」

「美味しかったな。」

少しお酒も入り、火照った頬を
夜風が心地良く撫でた。

「明日ね、宗三さんと一緒に
城下に行く事になったの。」

「宗三と?」
秀吉の眉がピクリと上がる。

「うん!宗三さん綺麗でしょ?」
色々、秘訣を聞きたいから
茶屋に行くのだと凛は
嬉しそうに笑った。

「‥‥二人でか?」

「え?うん。ダメかな?」

キョトンと聞き返す凛に
秀吉は大きくため息を吐いた。

「あのなあ‥。あー、いや‥。」
楽しんで来い、と秀吉は
凛の頭をポンポンと撫でた。

「うん!ありがとう、秀吉さん。」

「ああ。」





「主、そちらの状況は?」

客間に通された刀剣達は
こんのすけを囲み、
今代の主である審神者と連絡を取る。

「ああ、政府に掛け合ってはいるが‥」
元々の世界が異なるから
ゲートを開く場所を特定するのに
やはり時間がかかりそうだ、と
審神者はため息を吐いた。

「主の霊力を辿れないのかい?」
燭台切がこんのすけを抱き上げる。

「それも試してはいるんだが‥。」
すまない、もう少し頑張ってくれ、と
こんのすけ越しに審神者の疲労が伺える。

「大将、俺っち達の事は心配するな。」
薬研が努めて明るい声を出す。

「我々もこちらで戻る手立てを考えます。」


「すまないな‥。一期っわあ!」

「主殿?」

「「いちにぃーー!!」」
審神者の声に被せるように
何人かの声が聞こえる。

「薬研!一兄をしっかり守ってよ!」

「一兄、乱が寂しいって‥!」

「厚!余計な事言わないでよ!」

「薬研兄さんも‥身体に気をつけてぇ‥」

急に騒がしくなる通信に
六振りの頬が自然と緩む。

「お前達も主殿をしっかりと
お守りするんだよ。」

「「任せて!」」


「‥じゃ、じゃあまた連絡する!」
収集が付かなくなり半ば無理矢理
審神者は通信を落とした。

「ははっ、彼らがいれば主も安心だね。」

「そうですな。」

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