第13章 俺の相棒【刀剣乱舞コラボ】
「政宗くーーーーーん!」
「おいっ!光忠!」
大倶利伽羅の制止も聞かずに
政宗に抱きついたのは燭台切光忠。
180cmを軽く越えている光忠に
ギュウギュウ抱きつかれている政宗は
離れろと言わんばかりに肩を叩くが、
ビクともしない。
はあ‥と深いため息をつくと
光忠の襟首を思い切り引っ張る。
「‥おい、いい加減にしろ。」
かっこよく決めるんだろう?と、
大倶利伽羅が冷ややかに告げると
ハッと我に返ったように光忠は
身だしなみを整えた。
「ハハッ。本当、格好つかないね。」
と、照れたように笑うその姿は
やっぱり政宗に似ている気がした。
「じゃあ、お二人は‥。」
「そう、僕たちは伊達政宗公の愛刀さ。」
ねっ、政宗くん?と光忠が
嬉しそうに振り返ると、
怒りに燃える政宗が見えた。
「凛‥。」
わなわな、と手を震わせて呟く。
「は、はいっ!」
「今すぐ説明しろ!」
「は、はいー!」