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【イケメン戦国】時をかける妄想~

第13章 俺の相棒【刀剣乱舞コラボ】


「凛、そっちはどうだ?」

「秀吉さん、見て!」

安土城の裏手の山に入った
秀吉と凛は、
今晩の夕餉に使う山菜を摘んでいた。

「おっ、凄いな!」
政宗が喜びそうだ、と凛の頭を
グリグリと撫でる。

「えへへ。」

現代から安土にタイムスリップして
もうすぐ三ヶ月が経とうとしている。

「そろそろ帰るか。」
秀吉が辺りを見渡し、
山菜の入った籠を持ち直す。

「うん!」
(数日前の佐助君の話によれば
そろそろ出現する筈のワームホールが
ここ数日突然、ぱったりと
観測出来なくなったって言ってた‥。)

現れるかも知れないし、
このまま現れないかも知れない‥と。

あんなに怖かった戦国時代なのに
このままこの場所に居れるかも知れないと
考えた時、少し安堵した自分が居た。

(いつの間にか、馴染んじゃったな‥)

安土を照らす綺麗な夕日を
ぼんやりと眺めていた。

「凛?どうした?」

少し前を歩いていた秀吉が
心配気に振り返る。

「あっ、ごめん!」

凛がハッとして
駆け出そうとした瞬間――――




ゴオォォォッ!バリバリバリッ!

凄まじい轟音と共に
突然、雷風が巻き起こった。

「きゃああああっ!」

「凛っ!!」

咄嗟に秀吉が手を伸ばし、
凛の身体を引き寄せる。

「‥っ!クソっ!なんだ?!」

「‥っ秀吉さん!」


お互いに身体を抱きとめて
動けないままうずくまる。

(‥まさか、ワームホール?!)



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