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【イケメン戦国】時をかける妄想~

第7章 二人の宝物


【家康編 おまけ】

秋も深まり始めた頃、
今日は桔梗の二歳の誕生日。

信長の「宴を開くぞ。」の一言で
開催が決まった豪華な誕生日会。



安土城の大広間には
安土の武将達のみならず、
上杉武田の武将達も集まっていた。

「ほう。あれが姫の娘か。」
将来が楽しみだな、と微笑む信玄。

「子供に手え出さないで下さいよ。」
ジロリと信玄を睨む幸村。

「幸、俺をなんだと思ってるんだ。」
手を出しそうなのは他にいるさ、と
チラリと横を見やる。

「‥佐助、春日山城に部屋を1つ用意しろ。」

「謙信様、それ犯罪です。」
今にも桔梗を攫っていきそうな謙信を
どうどうと宥める佐助。


「信玄様、謙信様。」
お越し頂いてありがとうございます、
と凛が酌をして回る。

「幸村に佐助くんも、ありがとう。」
華が咲くように微笑む凛。
その姿は母として強く成長し、
益々美しく艶やかになっていた。

「姫の為なら喜んで参上するさ。」

「佐助宛の封書を盗み見ただけでしょーが。」

本当なら佐助だけがこっそりと
宴に参加する予定だったが、
佐助の主君である謙信が封書を見つけ
信玄と共に押しかけようとしたのを
止めようとした幸村まで道連れとなった。

「ふん。佐助のものは俺のものだ。」
謙信は悪びれもせず、酒を煽る。

「まさにジャイアン。」

「‥じゃいあん?」

いつも通りのやりとりに
凛はふふっと微笑んだ。



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