第2章 初めまして。
そこには
折られた薙刀、その隣には短刀があった
自「(主従か...)」
大量の短刀の上には守るように覆いかぶさった太刀と打刀の鞘と折られた刀身
その近くには腐敗が進んでいる狐の死骸が居た
政「...確認はしないのかい?」
自「少しだけ力が残っている
監視されてるみたいだ...
下手に触ったり弄ったりしない方がいい。
触らぬ神に祟なしだ。」
少しだけ回ってみてみると部屋の隅に二振りの折られた太刀と畳に突き刺さった錆びてきている倶利伽羅竜が掘られた刀
自「燭台切光忠、鶴丸国永。
君達が守った大倶利伽羅は責任持って引き取らせてもらうよ。
許してくれ。」
刀を抜いて転がっている鞘を持って大広間を後にする
政「急に急いでどうしたの」
自「自分を忘れるなんて正気の沙汰じゃない。
それに少しずつだけど力が弱ってきている
何処かで倒れてる可能性が高い
肉体も錆びているだろうからかなり辛いはずだ」
「大倶利伽羅と審神者を発見致しました。
大至急私に付いてきてください。」