第2章 初めまして。
人力車に乗り目的の場所に行く
一足先に他の政府の役員が向こうの本丸で私の本丸に繋がるゲートを一時的に作って待ってくれているらしい
もちろんそれは刀剣男士のため。
手入れ部屋にすぐに行ける為だ
「目的地到着しました」
政「ありがとう、これ代金だよ」
「毎度あり」
少しだけ歩いて門をくぐる
...臭い...
政「...ここだね...」
自「腐った臭いがする。
本丸も霊力が保ててないから崩れかけじゃないか...」
政「不正してるからね。
でもここの審神者はそれに気付いてないわよ
お前達、俺達はここに1人取り残されてる大倶利伽羅を探す
お前達はここにいる審神者を捕まえてこい」
「拝命致します。」
黒スーツの男達は素早く本丸の中に入っていく
政「これ、政府が作った刀だよ一応だ護身用に持っておきなさい
刀の使い方はもう薬飲んだ時に体に染み付いてるはずだ」
自「短刀にしては長いし脇差にしては短いぞ」
政「わざとさ、その中間あたりで作ったんだ。
さて、僕は少ししか分からないが君は今の時点でとても鼻が曲がりそうだろう
屋敷に入ったらもっとだぞ」
刀を腰に刺しマントの襟で鼻を覆い扉に手をかけ横に引いた
自「...だろうな。」
扉を開けると不快な臭いと共に生暖かい風がフードを揺らす
自「...っ...臭ぇ...」
土足のまま上がるとギシギシと床がしなり今にも抜けそうだ
天井には蜘蛛の巣
ネズミの鳴き声も微かに聞こえる
ボロボロに剥がれた襖を開けると所々畳がなくなった大広間