第36章 はじめてのおいしい
典「俺と兄弟と前田と平野は同じ部屋だったんだ
でも俺が来て1週間、朝、起きたら...
...平野が居なかった...
俺の頭元に折れた平野があったんだ...」
自「そっか」
典「前田は、俺のせいじゃないと言ってくれた
一期も皆、俺のせいじゃないと
でも審神者は俺を追い出した
当たり前だ
そこに居るだけで刀を折るんだ
これ以上被害を出したくなかったはずだ...」
ポロポロと涙がこぼれて手を握ってるだけで伝わる鼓動
熱と重なってかなり体温が上がってきてる
手で光世の涙を拭い光世の頭を自分の肩に預けるようにすると擦り寄ってきて静かに泣いている
しばらく背中を一定の感覚でトントン叩いていると泣き疲れたのと飲ませた薬で眠気が来たのかだんだんとこちらに寄りかかってくるので布団に寝かせると気を失うように眠った
静かに部屋から出てしんしんと降る雪を見ながらいつもの奴に電話をかける
自「私だ、60-205番の本丸の事を調べてくれ」