第31章 蛍
動きやすいように義足を付けて歌仙の隣に立つ
歌「あ、主、光くんの様子はどうだった?」
自「ちょっと放心状態、とりあえず今日はそっとしといた方がいいかもね」
歌「そっか
亀甲くんのスープと光くんの粥を作るからお手伝いお願いするよ」
包丁で野菜を小さく細かく切って
具材を鍋に入れ
水を入れて
火にかける
10時半か...
あの2人どうするか...
ぼーっと考えながら手を動かしていると扉が開く音がしてそちらに目を向けると
光「あぁ、ごめんね手伝わなくて(笑)
僕も手伝うよ!」
ん?
鶴「こら光坊!
安静にしてろとあれほど」
光「そんな事言ってられないよ、また主くんが変わったんだろう?
そしたらもてなしてあげないと!
ここの本丸にも慣れて無いだろうしね」
鶴「...っ...はぁ...」
歌「...主、それはスープに切り替えるよ
お米まだ入れてなくてよかった...
ありがとね...変わるよ...」
自「私もその方がいいと思う...
私は皆に事情を話してくるからこれよろしく」
歌「あぁ」
光忠に向き直るとニコニコとした笑顔だが目が笑っていない
これは前の記憶が残っているのか
どういう風に光忠の中で記憶が改変されているのか
探りながらだな...
自「審神者になりましたケオです
これからよろしくお願いしますね!」
差し出した手を少し見つめて真顔になったがすぐに笑い手を握ってくれる
光「...あぁ!
宜しくねっ!」
自「...っ...!」
コノヤロウ...わざと強く握って来やがって...
しかも離してくれない
イッテェなこの馬鹿力
鶴「ほらほらほら!光坊!
皆の食事支度を手伝おう!な!」
鶴が私の前に出て庇ってくれたおかげでパッと手を離してくれる
契約は済ませてる
光忠の中で規制がかからないということはそれなりの理由があることだ
...無駄に殺されないように注意が必要かもな...