第31章 蛍
自「失礼します」
審「初めまして(笑)
遠い所までわざわざありがとうございます」
自「いえ、これが私達の仕事でもあるので(笑)」
小さくて綺麗な本丸
でも力が弱く不安定だからか所々目につかなそうな所にボロが出ていた
優しそうな柔らかい声をした男性に案内された
案内された場所はきっとここが仕事をしたり食事をしたりする場所なのだろうと分かる暖かい空気が溢れた場所だった
「蛍、里親さんが来てくれたよ」
蛍「...うん(笑)」
自「初めまして
里親本丸のケオと申します」
鶯「里親本丸の鶯丸だ」
蛍「...蛍丸、戦は数回しかしたこと無くて練度は低いけど俺は強いよ」
「...僕はもう引退しますけど
蛍の事宜しくお願いします」
自「はい、責任もってお預かり致します」
頭を下げて微笑むと審神者も安心するように微笑んだ
蛍「主、審神者引退したらこの世界の事、俺の事忘れるだろうけどさ
忘れないように、これ書いといたから持ってって」
「...手紙?」
蛍「うん
政府から一つだけ現世に持っていっても大丈夫って聞いたからさ
封筒の中に手紙と俺が描いた絵入れといた」
「...っありがとう...」
蛍「泣かないでよ
大丈夫、本物の俺じゃないけど、俺の魂はそこに居る、現世でまた会えるよ。
言ったでしょ?初めてあった時、俺主と会ったのは初めてじゃないって...ね?」
「...?...」
蛍「へへっ...じゃあ一緒に行こ?
見送ってあげるから」