第13章 夏
政「...ケオちゃん...」
自「1人は寂しいねっ(笑)」
政「こんな時くらい思い出に泣いときなさいよ(笑)
それに1人じゃないわよ?
私がいる!大倶利伽羅が居れば歌仙、三日月、数珠丸、それにこれからどんどん増える男士が居る。
寂しくなる所かどんどん賑やかになって寂しさなんて感じられないわよ(笑)」
ニッと政府さんが笑って私の頭を撫でてくれる
大きくて暖かい優しい手
私が脚を無くす前に何度も似たような手で笑って頭を撫でられた気がする
自「政府さん、私のお父さんとお母さんみたいっ...」
政「あらぁ?今更お気づきですかぁ?(笑)」
自「ばか(笑)」
政「いいのよ、泣きなさい
あなたはまだ子供なんだから、私くらいには甘えて」
自「...っ...」
政「何か困ったことがあったなら遠慮せず頼りなさい」
自「...ぅ...っ...ふっ...」
政「私はあなたの事、家族の様に思ってるわ
大丈夫、私は貴方が一人になったらずっとそばにいて上げるわ
だから今はいっぱい泣きなさい」
子供のように大声を上げて泣いた
こんなに泣いたのは何年ぶりだったんだろう
ずっと心の隅に引っかかっていたものが取れた気がした
そっか
私
いつか本当の一人になるのが怖くて
ずっとずっと
寂しかったんだ。