第13章 夏
玄関口に戻るとスイカとラムネを持った政府さんとばったり
政「スイカとラムネ、持ってきたわよ(笑)」
自「ありがとうございます!(笑)」
スイカとラムネを持って政府さんと川へ冷やしに行く
政「あなたも、ちゃんと笑えるようになったのね(笑)
最初あった時は能面の如く真顔で笑う時はひねくれたような顔だったのに」
自「どれもこれもあの子達のお陰だよ(笑)
よいしょっ...」
スイカとラムネを川につけて冷やす
すると政府さんがちっちゃいレジャーシートを敷いて座るようにジェスチャーをするので義足を外して川に足が浸かるように座る
隣に政府さんも座って川に足を付ける
政「冷たーい(笑)
気持ちー...」
自「何か話、あって来たんですよね?」
政「まぁね〜
ケオちゃん、ずっと気になってる事とかない?」
自「あります、政府さんは男なのにどうして女口調何ですか?」
多分違うだろう
そんな事はわかってふざけた質問を言った
政「全然予想と違うの帰ってきちゃった(笑)
私が女口調なのは男口調より綺麗だからよ
まぁ大事な場面では男に戻すけどね〜?」
自「へぇ〜」
政「...ケオちゃんの親戚さん死刑が決まったのよ
それを伝えようと思ってね」
自「......」
政府さんを見ると綺麗なブロンドの髪が風で揺れている
死刑ね...
連帯責任か...
政「...ケオちゃん...」
自「あの人たち居なくなったら親戚居なくなるんですよね、私。」
政「そうね。
ケオちゃんの家系は早死が多くて今残ってるのはケオちゃんを育ててくれたあの人達だけね」
自「そっか...私1人か...」
途中で無くなってる脚を触って考える
何を考えてるかは自分にも分からない
頭は冷静
だけど頭の中は真っ白だ
1人
1人は慣れてた
あの親戚家族にも馴染めなければ馴染ませてくれなかった
家の中でいつも1人
家に帰りたくなくて1人でどこかに出掛けて...
1人は寂しいな...