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好きは生命の数だけある…!

第1章 episode.00



制服が濡れる事など気にせずにその猫を優しくそっと抱き上げて、急いで帰宅をする。


陽「えっと…」


猫を抱えたままバスタオルを取り出して敷くとその上にゆっくり寝かせて。


陽「怪我してる…、もう大丈夫だよ…頑張って」


ハンドタオルで優しく丁寧に濡れた体から水気を拭いながら目を瞑っている猫に静かに声を掛ける。
それと同時に安心するのは、大きな怪我ではない事だ。


陽「取り敢えず、お風呂に行ってこよう」


立ち上がり、濡れていた制服を軽く拭ってからお風呂場に向かって手早く済ませてリビングに戻ってくる。




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