第7章 君が好き
安田side
大倉がいなくなったあと
自分のせいだと泣き続けるかめちゃんを
見ていられなくて
俺はかめちゃんを抱きしめた…
そうすることで
少しでも涙を止めてあげたかったけど
かめちゃんはそんな俺の腕を
泣きじゃくりながら押し返して
かめちゃん「章ちゃん…ごめん…
私やっぱり章ちゃんの気持ちには
応えられない…
だって今の私は…
大倉さんのことを想うだけで
こんなにも胸が苦しくなる…
章ちゃん私…
自分が思ってた以上に
大倉さんのことが
好きになってたみたい(笑)」
そう言って泣き笑いの顔をする
かめちゃんの目には
こんなにも近くにいるのに
俺の姿はどこにも映ってなくて
その時俺は初めて
完全に大倉に負けたんや…
そう確信したんや…
でもそんなことは悔しいから
大倉には言うたらへんよ…(笑)?
だって今俺がここにおるんは
かめちゃんのためであって
大倉のためじゃないもんね(笑)!