第7章 君が好き
朝目が覚めると
頭はガンガンと殴られるような痛く
気分は分かりやすく最悪で(笑)
昨日から触ってさえもいないスマホは
充電が切れて俺の気分と同じように
画面は真っ暗になっていた…
ため息をつきながら
スマホを充電器に繋ぎ
顔を洗いに洗面所に行くと
鏡に映る自分の顔のひどさに
笑いが込み上げてくる…
これでアイドルて
目も顔も腫れてぱんぱんで…
こんな顔で仕事に行ったら
村上くんに絶対怒られるわ(笑)
そんなことを考え
ぼんやりと鏡を見つめていたら
スマホの着信音が聞こえてきて
濡れた手をタオルで拭きながら
着信画面に目を落とすとそこには
"安田章大"
の文字が点滅していた…