第6章 揺れ動く感情
章ちゃんと別れ家に入り
鞄に入れっぱなしにしていたスマホを
取り出すと…
気付かないうちに届いた
メールを知らせる緑色の光が
点滅していて…
開いてみるとそれは
一時間前に大倉さんから私に送られた
メールだった…
『かめちゃんは今何してんの?
俺は今仕事終わったとこなんやけど
今すごく…
かめちゃんに会いたくて仕方ない(笑)
きっとかめちゃんのことやから
こんなん言ったら
"昨日も会ったでしょ!?"
とか言うんやろうな…冷たいわ(笑)
俺は出来ることなら一日中
かめちゃんを抱きしめて
俺のものやって感じてたいのに…
今かめちゃんが
安のことで悩んでるのは
解ってる…
それでも俺は
かめちゃんの気持ちを信じてるから…
ゆっくりでええから
安が過去になって
俺がかめちゃんの未来に
なっていけたらいいなぁって
そう思ってるよ…』
メールから伝わる
温かくて優しい大倉さんの気持ちに
ぺたりと座りこんだ床に
涙の滴が次々に後を残していく…
こんなにも私を想ってくれていた
大倉さんを
私は傷付けてしまったんだ…
そう思うと胸が苦しくて
次々に溢れ出してくる涙を
どうやっても止めることが
出来なかった…