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片思いから始まる恋

第6章 揺れ動く感情


かなめside

"かめちゃんを信じたかった"


そんな大倉さんの一言は

章ちゃんの腕を

すぐに振り払えなかった弱い自分に

冷たく響いて…


掴んでいた腕を離し

私から離れていく大倉さんの背中を

見つめることしか出来なかった…



そんな私の肩に章ちゃんの手が触れて




安「ほんまにごめんな…かめちゃん…


大倉のこと今日俺に言おうと

してたんやろ…?

ちゃんと話したいって

かめちゃん言うてたのに…


俺…自分のことばっかりで…


俺から大倉に…」



「いい…私が悪いんだから…


大倉さんの言った通りだよ…


私を信じてくれてた大倉さんを

私が傷付けた…



さっき章ちゃんも言ってたでしょ…?


傷付けちゃったことは

無かったことには出来ないんだよ…


私が…大倉さんを…私が……」



"私が…"そう何度も呟く私のかおを

章ちゃんは優しく自分の胸に引き寄せる…




安「違うから…

かめちゃんは悪くない…

だからそんな風に自分を責めんといて…?」




そう言って

私を抱きしめる章ちゃんの腕の中で



その日私は

たくさんの涙を流した…
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