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片思いから始まる恋

第6章 揺れ動く感情


小さくうなずいた私を見て

章ちゃんは大倉さんの前に立ち


安「何で…今まで言うてくれんかったん…?」


悲しそうな顔で大倉さんに詰め寄る…



そんな章ちゃんを前に



大倉「言おうと思ってたよ…?

安がかめちゃんを好きやって言うまでは…


今さら何なん…?


今までかめちゃんの目の前で

彼女作ったりして散々傷付けてきたくせに…


…今になって

好きやとか言い出すとか


ずるいわ…安は…!」


そう言うと

章ちゃんのまっすぐな視線から逃げるように

下を向く…


そんな大倉さんを見て

章ちゃんは一つ大きなため息を吐き出して



安「ずるいとかそんなんは…


大倉に言われんでも

自分でちゃんと解ってるよ…?


今までこの気持ちに気付かんかったことが

情けないし…悔しい…



でもな…?


今まで俺が

たくさんかめちゃんを傷付けてきたことが

無かったことに出来へんように…


気付いてしまった気持ちは…

今ここにある気持ちは…


無かったことには出来へんわ…



ずるくてごめんな大倉…?

好きになってごめんかめちゃん…」



そんな言葉と一緒に

章ちゃんはゆっくりと頭を下げた…
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