第6章 揺れ動く感情
かなめside
私と章ちゃんをぼんやりと見つめる
大倉さんに気付き手を伸ばすと
大倉さんはそんな私の手を避けるように
後ろへ後ずさりして
大倉「二人は今何をしてんの…?
俺頭悪いから全く理解出来へんわ(笑)
何で安の車からかめちゃんが出てきて…
何で安とかめちゃんがキスしてるん…?」
そうぽつりと呟くと
感情の消えた冷たい目で
私を見つめる…
訳がわからずに
安「大倉こそ…
何でここにおんの…?」
そう不思議そうに首をかしげる
章ちゃんに大倉さんは
大倉「そんなん決まってるやんか!?
俺がかめちゃんの彼氏やからや!!」
そう言って睨み付けて…
そんな大倉さんの言葉に
安「え…?
それって…どういうこと…?
あの時かめちゃんが言うてた人が
大倉ってこと…?」
驚いて私の顔を見つめる章ちゃんに
私はただ頷くことしか
出来なかった…