第6章 揺れ動く感情
結局その後…
泣きすぎてぼろぼろになった私の顔を見て
安「…とりあえず今日は帰ろか(笑)?」
という苦笑いとともに
車は家に向かい走り出して…
家について車を降りた私は
章ちゃんに
伝えなければいけない言葉を
逃げずに伝えるために
後ろを振り向いた…
その瞬間私の腕は
章ちゃんの手に引き寄せられ
顔がゆっくりと近付いて
唇と唇がふれる…
それはきっと3秒くらいの短い時間
でもそれは
絶対にあってはいけない3秒で…
「何…してんの…?」
そんな突然聞こえてきた声に
急いで章ちゃんの体を押し返した私の目に
ぼんやりと私と章ちゃんを見つめる
大倉さんの姿が映った…