第5章 最強のライバル出現?
そして今に至る…(涙)
自分の不甲斐なさにため息をつきながら
洗面所から出ると
扉のそばにかめちゃんがたっていて
かめちゃん「大倉さん遅いですよ(笑)?」
なんて俺にかわいい笑顔を向ける…
俺のところに来てくれて
すごく嬉しいのに
なんだか安の顔がちらついて
素直に喜べない器の小さい俺は…
「安は…ほっといてええの…?」
そう言って
ぷいっとかめちゃんから
目をそらしてしまう…(涙)
そんな情けない俺にさえ
かめちゃん「やっぱり怒ってるよね?
何か今日の章ちゃん変で…
何かあったのかな…?」
なんてかめちゃんは申し訳なさそうに
言いながら俺の手を優しく包み込んでくれて
そんなかめちゃんを見てると
かめちゃんは少しも悪くないのに
子供みたいに八つ当たりしてる自分が
恥ずかしくなって
俺の手を握ってくれているかめちゃんの手を
引き寄せ腕の中に閉じ込めて
「かめちゃんは何もしてないやろ?
悪いんはぜーんぶ安やから(笑)
俺こそヤキモチやいてごめんな?」
そう耳元で囁くと
"私こそごめんね?"そう小さく呟いて
俺の背中に手を回した…