第5章 最強のライバル出現?
大倉side
「あかん…
全然我慢出来へんわ…(涙)」
洗面所で頭を冷やしながら
鏡に向かって呟いてる俺…
自分で自分が情けないわ(涙)
今日は初めてかめちゃんと二人で
デートをするはずで
こんな予定じゃなかったのに
なぜここに
お邪魔虫の安が着いてきたかと言うと…
それは5時間前…
安「はぁ……もう俺あかんわ…
立ち直られへんかも(涙)」
そう言って
肩を落とす安が一人(笑)
「何を…そんなに落ち込んでんの…?」
たいして聞きたくもないし
聞いてもろくなことはない!
そうわかってても…
話を聞いてほしそうに
分かりやすく俺の目の前で肩を落とす安に
仕方なーくそう声をかけると…
安「かめちゃんにすごく会いたい…
なんかあれ以来俺からは誘いにくくて
全然話もできてないし…
顔も見れてない…
かめちゃんに会いたくて会いたくて
変になりそうや(涙)」
予想していた通り…
うっとおしいほどに
"会いたい"の言葉を繰り返す
めんどくささ全開の安を横目に
今日の初デートに思いを馳せて
にんまりとほくそ笑む俺の目の前に
突如安野顔が近付いてきて…
「うわぁ!!もうびっくりさすなよ(笑)?」
そう言って無駄に近い安の顔を
出来るだけ遠くに追いやると
安はそんなこと気にもせずにっこりと笑って
安「なぁ…いいこと思い付いたんやけど(笑)」
なんてまたこりもせず
俺に顔を近付ける…(汗)
「いいことって…?」
なんだか嫌な予感しかしない
安の笑顔を目の前にそう聞いた俺に
安「大倉が誘えばいいやんか(笑)
それで三人でご飯に行こう!
うん…そうしよう(笑)!?」
なんて安は
ありえないことを言い出して…(涙)
挙げ句のはてには
俺のスマホを手に持ち
安「早く誘って(笑)?」
と…
キラキラした目で俺を見つめる…
なんでこうなるの…(涙)
そう思いながらも
小動物みたいに俺を見つめる安の目を前に
断ることも出来ず…
でっかいため息を吐き出し
俺はかめちゃんに電話をかけた(涙)