第4章 気付かされる想い…
安「俺…何も分かってなくて…
今まできっとたくさん
かめちゃんを傷付けてたよね…?
ほんまにごめんな…?
でも嬉しいわ…
そんな風に思ってくれて(笑)」
そう言って優しく頭を撫でてくれる手に
少し前までなら
ドキドキして心臓は跳ね回っていたのに
今は何だか少し物足りなくて
何かが違う……
「でもね…章ちゃん…?
私なんだか変なんだよ……
ずっと会いたかった章ちゃんが
こんなに近くにいて
私の大好きな笑顔で笑ってくれて
頭を撫でてくれてるのに
今私違う人のことを考えてる…
章ちゃんを好きな気持ちは
少しも前と変わらないのに
どうして…なのかな…………(笑)?」
いつの間にか零れ落ちてきた涙は
淡いピンク色のきれいなワンピースに
ぽとぽととシミを作っていて
そんな私の涙を
章ちゃんは指で拭いながら……
安「あほやわぁ…かめちゃんは…(笑)
それは…その人のことをほんとに大事に
想ってるってことなんちゃうの…(笑)?」
そう言って笑顔で私の頬を
優しくつねった………