第3章 ドキドキする手と安心する手…
"見られたらプレッシャーだから
外で待っててください!"
なんてかめちゃんに言われて
仕方なく近くの喫茶店で
時間を潰すこと一時間…
トントンと肩を叩かれ後ろを振り向くと
見慣れた瓶底メガネを外して
真っ赤な顔をして俺を見る
かめちゃんがいて……
かめちゃん「お待たせしました…(笑)」
そう言って俺の前に座るかめちゃんの顔を
まじまじと見つめると…
かめちゃん「やっぱり変ですよね…?
だからやめとこうって言ったのに………」
なんてかめちゃんは
下を向く……
そんなかめちゃんに向かい
「そんなことないって…かわいいよ?
びっくりするくらいかわいい…
章ちゃんに会わすんが嫌になるくらい…
かめちゃんはかわいいよ………?」
あほみたいに
"かわいい"の言葉を繰り返す俺に
かめちゃん「かわいいの安売りですか(笑)?
逆に信用ならないです(笑)」
なんてかめちゃんは笑う…………
"本気で誰にも見せたくないよ?"
そんなこと今の俺の立場では
言えるわけもなくて
"嘘ちゃうのに…(笑)"
なんてその場を笑顔で
誤魔化すことしかできないことが
なんだか悔しくて少し腹が立った………