第2章 動き出す気持ち
大倉side
金曜日約束の時間に
待ち合わせ場所に着くと
もう見慣れた度のきつそうな
大きなめがねをかけたかめちゃんが
なんだか肩身がせまそうに
そこに立っていて…
「かめちゃん…お待たせ(笑)」
そう言って俺が近付くと
ほっとしたように顔を緩めて笑う(笑)
今日は…
亀ちゃんの魅力を引き出そう
第一段!!
まずは手っ取り早く洋服から
ということで
章ちゃんの好みの服を
前もってリサーチ済みです(笑)
かめちゃん「本気でこれ…
私が着るんですか…………(涙)?」
そんな情けなーい声を出す
かめちゃんの背中を押し
「うん…はよ着てきて…………?」
と冷たく更衣室の中に押し込むこと5分…
ひょこりとカーテンの隙間から
顔を出したかめちゃんは
かめちゃん「あの…一応着れたんですけど…
うん…これやっぱり脱ぐ!!」
なんてカーテンの中に
逃げようとするかめちゃんを捕まえ
カーテンを勢いよく開くと…
淡いピンク色のワンピースに包まれた
かめちゃんが恥ずかしそうに
下を向く……
そんなかめちゃんの姿に
「あら…すごい…かわいいんやんか(笑)!」
そう俺が言った瞬間…
下を向いたままのかめちゃんの顔は
一瞬で真っ赤に染まった……(笑)