第2章 動き出す気持ち

"俺がかめちゃんの恋を応援する！！"


そう言った後のかめちゃんの顔は

変な人を見るような目で

俺を見つめていて……(笑)



「何…その顔………(笑)」


そう言って笑った俺から目をそらし



かめちゃん「いや…あのだって…

訳のわからないことを言い出すから…(笑)

だって今章ちゃんには彼女がいるし…

めっちゃラブラブでしょ………？

それなのに私を応援したって

どうしようも……」



拗ねたように下を向く……


そんなかめちゃんがもどかしくて



「そんなん…

やってみな分からんやんか！？


見てるだけ…

側におるだけでほんまに満足なん…？


ちゃんと口に出さな

伝わらへん気持ちもある…


安には…特にそうやろ……(笑)？」



鼻息荒くそう言い放った俺に





かめちゃん「確かに…

章ちゃんにはそうかも…(笑)


側にいたくて

ずっと隠してきたのもあるけど


ここまで気付かれないと…

逆に気持ちがいいくらい……(笑)」



そう言って可笑しそうに笑う………




それから俺は…



「やろ(笑)？

やから俺が全力でかめちゃんを応援する！

なんかすごいわくわくせぇへん(笑)？」




かめちゃん「はいはい…

気持ちだけはありがたいです(笑)」



なんて俺の話を

冗談半分に聞くかめちゃんと一緒に



家までの道を

たくさんの話をしながら



ゆっくりと歩いた………



どんな風に二人を応援しよう……？

そう考えるだけで


その時の俺はほんまにわくわくして

どこか自分のことみたいにドキドキして


楽しくてしょうがなかった(笑)