第2章 動き出す気持ち
大倉side
そもそも約束に遅れて来たくせに
三人でご飯を食べお店を出たあと
安はあろうことか
安「ごめんな…二人とも
俺今から彼女て会う約束してて…(笑)
ごめんやけど大倉…
かめちゃんのこと送ったげてな…………?」
そう満面の笑顔で言うと
俺とかめちゃんを残して
帰ってしまう…
後に残され安を見送るかめちゃんの背中は
やっぱりどこか悲しそうで
そんなかめちゃんを見ながら俺は
心の中で
"安のあほーー!!!"
と大声で叫んでいた………(笑)
安の姿が見えなくなるまで
じっとその姿を見つめてたかめちゃんに
「かめちゃん…大丈夫…………?」
そう遠慮気味に問いかけると
かめちゃんは振り返り
かめちゃん「大丈夫に
決まってるじゃないですか(笑)
今まで何回こうやって
彼女のとこにいく章ちゃんの背中を
見送ってきたことか…
もう…痛くも痒くもありませんよ(笑)?」
そんな言葉を笑顔で言う…
その笑顔が笑っているのに
あまりに悲しそうで
見ていられなくて……
だから俺は気付くと…
「俺が……
かめちゃんの恋を応援する……!」
そう勢いよく
宣言してしまっていた……………(笑)