第2章 動き出す気持ち
かなめside
必死に隠し続けてきた気持ちを
簡単に見抜かれたことが恥ずかしくて
慌てふためく私をよそに…
なぜか大倉さんはにこにこしながら
私の顔を見つめていて…
大倉「なぁ…かめちゃんはいつから
安が好きなん………?」
さらにそんな突っ込んだ質問を
浴びせてくる(涙)
だからこっちも
半分やけになって……
「あーもう……(笑)
出会った時からですよ……!
笑顔とか声とか
あのふわふわした雰囲気とか…
章ちゃんの全部が大好きなんです。
いくら側にいたって
望みがないの分かってるのに
それでも側にいたくて離れられずにいる…
ばかみたいにでしょ……(笑)」
誰にも話したことのない話を
勢いよくぶちまける…(笑)
こんなこと話をしたって
どうせ帰ってくる言葉は
"あほやなぁ(笑)"とかそんな反応…
そう思ってたのに
そんな私の予想に反して大倉さんは
大倉「章ちゃんはかめちゃんみたいな人に
想われて幸せ者やね(笑)?
そんな風に一途に
誰かを好きでいられるってすごいことやん。
うん…なんかちょっとだけ
章ちゃんがうらやましいかも(笑)」
なんて…
優しい笑顔で言うから
なんだか体温が急上昇して
「ここ…暑くないですか(笑)?」
そんな言葉と一緒に
目の前のビールを一気に喉に流し込む(汗)
その直後に
ぐらんぐらんと揺れ始める景色を見つめながら
私は真っ暗な世界に
まっ逆さまにダイブした………………