第2章 動き出す気持ち
「なぁなぁ……暴言てどんなん……(笑)?
かめちゃんが吐く暴言…
聞いてみたいんやけど……(笑)」
章ちゃんが来るまでの間に
つまみを食べつつお酒をのみ
少し打ち解けられたと思うタイミングで
そう聞いてみる…
かめちゃん「絶対教えません(笑)
人の悪口を口に出して言いたくないし…
もう忘れてください…(笑)!」
「えー残念やな…
一回聞いてみたかったのに……(笑)
あほ…とかボケなす…とか
思い切り言うてたんやろ(笑)?」
かめちゃん「いや…それはだって…
章ちゃんの前であんなことするから…」
そう言って焦ったようにめがねをずり上げる
かめちゃんの顔は驚くほどに真っ赤で…
分かりやすすぎて
つい笑ってしまう(笑)
「あぁ…そういうこと(笑)?
それで全部納得や…
かめちゃん…章ちゃんが好きなんや?
やからそんなに怒ってたんやな(笑)
ほんまごめんな……?
全然知らんかったから………」
そう言って
赤く染まったかめちゃんの顔を
覗き込むと…
更に顔を真っ赤にしながら
"いや…あの…違う…というか…違う…?"
なんてぶつぶつと独り言を言い始める…(笑)
真っ赤に染まったがめちゃんの顔は
なんだかトマトみたいでかわいくて
俺はずっと…
焦ったようにぶつぶつと独り言を言い続ける
かめちゃんをにんまりと眺めていた(笑)