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片思いから始まる恋

第2章 動き出す気持ち


大倉side

入り口に立ち尽くしたままのかめちゃんを

とりあえず隣に座らせたものの…


下を向いたままのかめちゃんは

何も喋ろうとはせぇへん…



やっぱり昨日のことを

怒ってるんやろうな(汗)



安とも約束したんやから

ちゃんと謝るべき…やんな……?



「かめちゃん!!」


覚悟を決めて

そう名前を呼ぶと


驚いたように

俺の顔を見つめるかめちゃんと目が合う…



「かめちゃん…ごめん……

昨日のこと全部安に聞いた…

酔っぱらってたとはいえ…

嫌がることを無理矢理してごめんな…?

ほんとに反省してます…………」




そう言って頭を下げて

何か言ってくれるのを待ってたけど



そりゃもう

長い長ーい沈黙が待っていて…



待ちくたびれて顔をあげると

必死に笑いをこらえている

かめちゃんの顔が見える………




「何…何で笑てんの………(笑)?

俺けっこう真面目に

謝ったつもりなんやけど…?」



訳がわからなくて

そう問いかけた俺に…



かめちゃん「ふ……ごめん…なさい……(笑)

謝ってもらえるなんて思ってなかったから…


じゃあ…私も一緒に謝ります……(笑)

口には出さなかったけど…

頭の中ではかなりの暴言吐いてたんで…(笑)」



そう言ってかめちゃんは

にっこりと笑いかけた……
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