第2章 動き出す気持ち
かなめside
『今日ご飯食べに行こ?
昨日のお詫びに奢るから(笑)』
突然のそんな章ちゃんからのお誘いに
嬉しくて心臓がはね上がって…
何着ていこう…?
髪は…?メイクは……?
なんて浮かれ回り
約束の時間になるまで
一生懸命出来る限りのおしゃれをしたのに…
約束のお店で個室に通された私が
見たのは
二度と顔も見たくない!
そう思っていた"大倉忠義"の顔で………
「何で…ここにいるんですか………?」
そう部屋の入り口で
立ち尽くしたまま聞いた私に
大倉さんは
なぜかきょとんとした顔をした後
大声で笑い始める……(汗)
「何なんですか…?
何で…………笑うんですか………?」
私をみてお腹を抱えて笑う大倉さんに
章ちゃんに会えると
必死におしゃれをしてきた自分が
恥ずかしくなって下を向くと…
大倉「ごめん…あの…
なんか安らしいなと思って……(笑)
たぶんかめちゃんに俺もおるって
言い忘れたんやろ……(笑)?
そのくせ自分は仕事で遅れるみたいやし…
もう…ほんま安は抜けてるよね(笑)?」
なんて…
思いもよらない言葉が
私の耳に聞こえてきた……