• テキストサイズ

ドラキュラさまの好きなモノ〜主人とメイドの恋煩い〜

第2章  メイドの学校


「エミリ~!エミリっ!早く来いよっ」


エドワールはシルクのシーツの上に、
同じくらい白く滑らかで、
ほど良く筋肉の付いた裸体を倒していた。


「ハイハイ…ただいま参ります…」


エミリは髪をほどき、
体にまとわりつく薄いドレスを揺らして現れた。


「うんうんっ。今日もいい体してるなお前は。」


エドワールは腕を伸ばし、
エミリの細くくびれた腰を抱きこんだ。


「愛してるよエミリ。
このくびれた腰も、
スベスベの太股も、
柔らかい胸も…」


エドワールは言いながら言葉と同じ場所を愛撫した。


「…要するに女の子の体を愛してるってことですか。」


エミリは呆れたように溜め息をつき、
夢中で自分の体に唇を付けるエドワールを、
冷めた視線で見下ろした。


「…エミリ、その冷たい表情もそそるねぇ。
気持よさで破顔させてやりたくなるよ…」




エミリは昨夜の事を思い出し、
また大きな溜め息を付いた。


「あの色呆けクソジジィどうにかなんないかね。」


エミリは綺麗で上品な顔立ちに似合わず、
かなり口汚い。


「う、うん。
でもエドワール様イケメンでしょ。
若いし、皆羨ましがってるよ。」


マキアは出来るだけフォローしようとした。


「ハァ?若いのは見た目だけで、
実年齢は500歳以上でしょ!ってか、
見た目なんていくらでも変えられんじゃんっ。
それゆーならリヒ様のが若いっしょ。」

エミリは私を見てハハッと乾いた笑いをした。


「あ~まー、確に。」


リヒ様は人前に出る時、決まって子供の姿になった。

なぜだか聞いたことがあるが、

「この方がお菓子いっぱいもらえるから。」

と言う、嘘か本当か分からない回答だった。
/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp