ドラキュラさまの好きなモノ〜主人とメイドの恋煩い〜
第2章 メイドの学校
「エミリ~!エミリっ!早く来いよっ」
エドワールはシルクのシーツの上に、
同じくらい白く滑らかで、
ほど良く筋肉の付いた裸体を倒していた。
「ハイハイ…ただいま参ります…」
エミリは髪をほどき、
体にまとわりつく薄いドレスを揺らして現れた。
「うんうんっ。今日もいい体してるなお前は。」
エドワールは腕を伸ばし、
エミリの細くくびれた腰を抱きこんだ。
「愛してるよエミリ。
このくびれた腰も、
スベスベの太股も、
柔らかい胸も…」
エドワールは言いながら言葉と同じ場所を愛撫した。
「…要するに女の子の体を愛してるってことですか。」
エミリは呆れたように溜め息をつき、
夢中で自分の体に唇を付けるエドワールを、
冷めた視線で見下ろした。
「…エミリ、その冷たい表情もそそるねぇ。
気持よさで破顔させてやりたくなるよ…」
エミリは昨夜の事を思い出し、
また大きな溜め息を付いた。
「あの色呆けクソジジィどうにかなんないかね。」
エミリは綺麗で上品な顔立ちに似合わず、
かなり口汚い。
「う、うん。
でもエドワール様イケメンでしょ。
若いし、皆羨ましがってるよ。」
マキアは出来るだけフォローしようとした。
「ハァ?若いのは見た目だけで、
実年齢は500歳以上でしょ!ってか、
見た目なんていくらでも変えられんじゃんっ。
それゆーならリヒ様のが若いっしょ。」
エミリは私を見てハハッと乾いた笑いをした。
「あ~まー、確に。」
リヒ様は人前に出る時、決まって子供の姿になった。
なぜだか聞いたことがあるが、
「この方がお菓子いっぱいもらえるから。」
と言う、嘘か本当か分からない回答だった。