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ドラキュラさまの好きなモノ〜主人とメイドの恋煩い〜

第11章  優しく出来ない




リヒ様はマキアの太ももを撫でた。
マキアはビクっと反応して、体の疼きをリヒ様の手の平に集中させた。


「やっ…ああっ…はぁっ…」


快感と興奮でもはや声を抑えることを忘れたマキアは、
リヒ様の与える首筋と太ももへの快感に腰をくねらせる。


「……いやらしいな。」


リヒ様はかすれた声で叱るように呟いた。


「…っ申し訳…あぁっ…」


叱られたようで恥ずかしくて、でも抑えられなくて…。
マキアは真っ赤になって涙を流した。


「辛い…?」


リヒ様はすっと唇を離すと、マキアの顔を覗き込んだ。


「っ!はぁ…はぁ……」


その顔があまりにも美しくて、
マキアは荒く息をつきながら魅入ってしまった。


「その辛さから解放して上げることも出来るけど…どうする?」


「!!」


リヒ様はマキアの太ももを撫で上げる。
その言葉の意味するところをイメージしてしまい、
マキアの体はもっと強い刺激に期待して、疼いてしまう。


「リヒ様…でも…」


正直、体は快感の限界まで来ていて辛い。
その手で高みに連れて行って欲しい。
でもそれはしてはいけないことだと思っていた。
しかも今は“私が”どうしたいか聞かれてしまっている。
リヒ様がしたいのではなく、私に委ねられている。


「っ…っ…」


心の葛藤と体の葛藤で、マキアの体は身じろぐ。
ピンク色に染まっている体はじんわりと汗をかいていた。


「はぁ…なんて可愛いの…」


リヒ様はたまらなくなってマキアを強く抱きしめると、
今までで一番強く吸い付き、一気に血を吸い上げた。


「あぁぁ…ん…!!!」


マキアは体をびくびくと波打たせて声を上げた。
チカチカと白い星が舞ったように見えた。


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