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ドラキュラさまの好きなモノ〜主人とメイドの恋煩い〜

第2章  メイドの学校



 私の1日の生活は、
普通の人から見れば昼夜逆転だ。

もちろんリヒ様がそうであるから。
3時就寝、9時起床(リヒ様は11時に起きてこられる)。

料理洗濯掃除をし、
リヒ様の朝食とお出掛けの支度をする。

13時にリヒ様専用のお迎えの馬車が来る。
日光を通さず、人間にも見えない。
リヒ様がバンパイア連合会へ出勤された後、
私はバンパイアメイドのための英才学校に登校する。


バンパイア連合会と言うのは、
バンパイア界の最高機関。

バンパイア、ドラキュラなど吸血鬼は全員登録の義務がある。

吸血鬼と人間の共存を考える機関でもあり、
吸血鬼の無差別な人間狩りも取り締まる機関だ。

人間界で言うところの、
政府と警察と裁判所が一緒になった様な機関だ。


そしてメイドのための英才学校とゆーのが、
通称“ブラッディー・ローズ”と呼ばれる私たちが、
吸血鬼のメイドとしての仕事を学ぶ所、
『ナイト・ヘブン・スクール』。


因に“ブラッディー・ローズ”とは、
文字通り“血の薔薇”のこと。

薔薇は吸血鬼にとって食用でもある事から由来している。
この呼び名結構気に入ってるんだよね。

でも古い吸血鬼は“ブラッディー・ドール”とも呼ぶ。
”血の人形“。
つまり下等な意味を込めて呼ばれる。
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