第9章 烏野のエース
烏養「悪いなお前ら、急に来てもらって!」
嶋田「おおー!大丈夫!てか、なつかしいーっ」
そして数分後、20代位の兄ちゃん達がゾロゾロと体育館に入って来る。
結構若い人が多いな...町内会って言うから、オッサンばっかりだと思ってた...
烏養「よーし、そろそろ始めるぞー!!」
「「「「オース!!」」」」
烏養コーチの一言で皆も準備を始める
私も、ドリンク作り置きしとこう
そう思い外に出ようとしたときだった
日向が体育館のドアの横の窓のへい?みたいなのをつかんで外をじーーっと見ている
何あれ...怖い。
そう思ったのもつかの間、こう叫ぶ日向
日向「あっ、アサヒさんだっ!!!アサヒさんっ」
田中「旭さあーん!!?」
ウソだろ?と思いながらも、体育館のドアへと走って行き、外を見る
すると、外でアワアワしている旭さんが居る
戻って来たんだッ!!
旭「あっ、おっ、俺はっ、そのっ」
烏養「なんだ遅刻か!?ナメテんのかポジションどこだ!!」
いきなり後ろから叫ばれて、心臓出るかと思った....!
そして、ビビリながらも答える旭さん
旭「あっえっ、WS...」
烏養「人足ねえんだ!さっさとアップとってこっち入れ!すぐ!!」
すぐ、すぐとほどこされて、シューズを左手に持った旭さんが体育館に入る
のやさんの表情はまだ晴れていない
そんな中
烏養「あとは、セッターか...?俺やりてえけど、外から見てなきゃだしな....お前らの方から一人セッター貸してくれ」
その一言でスガさんが行こうとする
すると、飛雄が
影山「スガさん!?...俺に譲るとかじゃないですよね?菅原さんが退いて俺が繰り上げ....みたいなのゴメンですよ」
それを聞いたスガさんはどこか悲しそうな顔をして喋り始めた
スガ「...俺は...、影山が入って来て...正セッター争いしてやるって思う反面、どっかで......ほっとしてた気がする。セッターはチームの攻撃の"軸"だ。一番頑丈でなくちゃいけない。でも俺はトスを上げることに...ビビってた...」
スガさんの表情がどんどん険しくなっていくのがわかった