第18章 5月5日 合宿4日目
内沢「ほら、体育館着いたぜ」
車が止まると、目の前には体育館があった
わざわざ中まで入ってくれたのか...
「あ、本当だ!ありがとうございました。送ってもらっちゃって...助かりました」
内沢「おお、良いってことよ。繋心に宜しく伝えといてくれ。じゃ、練習試合頑張れよ~」
「はい!」
そして内沢さんは車を発進させ、門の方へ走っていった
私はユニフォームを持って、体育館へと向かった
中に入ると、烏養コーチが大きな声で叫んでいた
烏養「足、足、足ッ!!止まってんぞ!!手ェ振り回しててんじゃねえ!!」
そして、スガさんのトスからの山口のスパイク
それを拾い逃す日向。腕で動いちゃ駄目だよ...日向...
「先生!」
武田「おっ?あっ、できた!?」
「はい、持ってきました!ユニフォーム」
そして、それに気づいた烏養コーチがこっちに駆け寄ってくる
烏養「お、戻ったか。やけに早かったじゃねーか」
「あー、帰りは内沢さんに送ってもらっちゃって...」
烏養「そーなのか、成る程な」
そして、時間もそこそこ経ったのか烏養コーチが"休憩だ!"と大きな声をかける
するとみんなが"アースッ!"と返して、休憩し始めた
清水「まおちゃん、お疲れ様。大変だったでしょ」
女神はこんな私を気にかけてくれるのか...
なんてお優しいんだ!
「あ、ありがとうございます。でも、楽しかったです」
清水「そっか、なら良かった」
そう言って微笑む潔子先輩はもう、女神だった
そして、休憩終わりついでに選手たちが集められる
烏養「おーい、集まれッ!ユニフォーム渡すぞ!」
日向「おおおっ」
そしてバタバタと集まる
日向の速さが尋常じゃないくらい速い((
大地「青葉城西との時は無かったからなあ」
日向「TVで見たやつ!"小さな巨人"が着てたやつ!!」
烏養コーチが5番のユニフォームを広げながら呟く
烏養「変わらずコレだけか、もう一種類あれば良いんだけどなー」
「強くなっていくなら、尚更必要ですね!」
烏養「 ! だなッ!」
烏養コーチは"シシシッ"と笑いながら答えた